アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎は、アレルゲンを吸入し、鼻や目の粘膜においてアレルギー反応が起こることで、鼻粘膜・目の結膜が腫脹、分泌物が増え、くしゃみ、鼻汁、鼻閉、目の掻痒感(かゆみ)などの症状を引き起こす疾患です。アレルゲンには、花粉(スギ、ヒノキなど)、ペット、家虫、ダニ、繊維などがあり。吸入性抗原であることが特徴です。

鼻症状は鼻汁、くしゃみ、鼻閉

アレルギー性鼻炎の主な症状(3主徴)は、鼻水(鼻汁)、くしゃみ、鼻閉(鼻詰まり)です。この内、くしゃみ・鼻漏の程度は強く相関します。

目のかゆみも症状の一つ

「鼻炎」とは称していますが、これらの3症状に加えて、目の症状(かゆみ)も代表的な症状です。

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)

季節によって飛散する花粉が原因で引き起こされるものを季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)といいます。スギ花粉が原因(アレルゲン)となるものをスギ花粉症といい、スギ花粉が飛散する春先に症状が引き起こされます。

引用:「見つけよう! あなたに合った治療法」 鳥居薬品株式会社

アンケート調査の結果日本人の38.8%の人がスギ花粉症であることがわかりました。

引用:「見つけよう! あなたに合った治療法」 鳥居薬品株式会社

季節性アレルギー性鼻炎の原因となる花粉はスギ以外にもたくさんあります。

引用:「見つけよう! あなたに合った治療法」 鳥居薬品株式会社

通年性アレルギー性鼻炎

通年性アレルギー性鼻炎とは、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状が、季節を問わずあらわれる疾患です。通年性アレルギー性鼻炎の主な原因(アレルゲン)は、ダニ、真菌(カビ)、昆虫、ペットの毛などが知られています。鼻の症状だけでなく、目のかゆみや涙目をともなうこともあります。

引用:「見つけよう! あなたに合った治療法」 鳥居薬品株式会社

アンケート調査の結果、日本人の24.5%の人が通年性アレルギー性鼻炎であることがわかりました。

引用:「見つけよう! あなたに合った治療法」 鳥居薬品株式会社

ダニが好む環境

通年性アレルギー性鼻炎の主な原因として考えられているダニは、暖かく、湿気のある布団や絨毯、畳などを好みます。特に日本は湿気が多く、海外と比較して通年性アレルギー性鼻炎の主な原因であるダニが繁殖しやすい環境にあります。

アレルギー検査

アレルゲンを調べたい方にView39アレルギー検査(※中学生以上)

アレルギー疾患ではアレルゲンを検索・把握することが大切です。特にアレルギー性鼻炎では、原因となる吸入性抗原を除去、回避することが重要になります。しかし、症状だけでは何が原因アレルゲンなのかわかりません。そこで当院では、Viewアレルギー39検査をご用意しています。(※要 血液検査)View39検査では、アレルギーの原因となることが多い39項目のアレルゲンに対する特異的IgE抗体価を血液検査で調べることが可能です。

【注意】小児の血液体制について

当院では小児用の針を常備しておらず、また体動を抑制する人員がいませんので小児(中学生未満)の患者さんの血液検査を不可としています。何卒ご理解のほどよろしくお願いします。

結果は視覚的にもわかりすく、人気の検査です。蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、喘息、アレルギー体質の方、一度検査を受けられることをお勧めします。原因アレルゲンがわかることで回避対策を行うことが可能となり、またスギ・ダニが原因のアレルギー性鼻炎と判明した場合、舌下免疫療法(後述)を開始することが可能となります。

View39のサンプルです。

詳細はこちらを参照ください。

治療について

まずはアレルゲンの回避が大切です

アレルギー性鼻炎の治療は、アレルゲンを避けることが基本となります。スギ花粉症の対策は季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)対策全般に有用で、ダニアレルゲンの回避方法は通年性アレルギー性鼻炎の原因となるハウスダスト(粉塵、毛)、犬猫の毛等の対策にも有用です。

スギ花粉の回避方法

引用:「シダキュア・ミティキュアによる治療をはじめる患者さんへ」 鳥居薬品株式会社

ダニアレルゲンの回避方法

引用:「シダキュア・ミティキュアによる治療をはじめる患者さんへ」 鳥居薬品株式会社

内服・点鼻薬

出現してしまった症状を抑えるためには薬物療法を行います。鼻の症状は抗ヒスタミン薬の内服と点鼻薬で症状を抑えます。中には、眠気の副作用が出る薬がありますので、初めての方は眠気が出にくい薬から開始します。

【処方薬の比較(一例)鼻

抗ヒスタミン薬には相性もありますので、一つのものが効果が乏しい場合であっても、変更すると著明によくなることをよく経験します。

これまでの花粉症の薬が合わなかった方、眠気が出た方、初めての方は医師にご相談ください。

点眼薬について

目がかゆい症状の、アレルギー性結膜炎を発症している方には、点眼薬がおすすめです。点眼薬を選択する上で

  1. コンタクトを常用しているか
  2. 1日4回点眼が行えているか

を考えます。点眼薬の多くは、防腐剤が含まれているため、コンタクトを外した上での点眼をする必要があります。しかし、実際は難しい方もいらっしゃるため、そのような方には防腐剤フリーの点眼薬をおすすめします。また、日中忙して1日4回の点眼が難しい人は、1日2回の点眼をおすすめします。まとめた表が下になります。

1日2回点眼が良い方は「アレジオンLX点眼液 0.1%」、コンタクトを常用する方で1日4回点眼でも気にならない方は「アレジオン点眼液 0.01%」、それ以外(コンタクトを使用しない、1日4回点眼)の方は、アレジオン以外の点眼液(例えば、パタノール点眼液)をおすすめします。

診療の詳細はこちらを参照ください。

市販薬で改善しない場合は、我慢せず処方薬をお試しください。

舌下免疫療法

アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から舌下投与することで体をアレルゲンに慣らし、症状を和らげたり、根本的な体質改善が期待できる治療法です。スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎の確定診断がついた方は舌下免疫療法が可能です。

※【注意】スギ花粉症の舌下免疫療法治療薬である、シダキュアが出荷制限がかかっており、当院での新規導入が難しい状況です。継続治療は可能です。

舌下免疫療法は、以下の特徴があります。

  • アレルギー症状を和らげ、治癒する可能性がある(薬が不要になる)
  • 月に1回の受診が必要
  • 治療期間は長期間(3~5年)必要
  • 治療終了後も長期にわたり症状をおさえる可能性がある

ご興味がある方は、こちらを参照ください。

下記リンクからアプリをダウンロードし、診療メニュー > アレルギー外来よりご予約ください