アレルギー

花粉症の予防と対策

花粉症とは

花粉症はアレルギー性鼻炎のひとつで、スギやヒノキなどの吸入性アレルゲンを吸入し、鼻や目の粘膜においてアレルギー反応が起こることで、鼻粘膜・目の結膜が腫脹、分泌物が増え、くしゃみ、鼻汁、鼻閉、目の掻痒感(かゆみ)などの症状を引き起こす疾患です。

花粉の飛沫開始時期

地域によってばらつきがあります。スギ花粉の目安を示します。

花粉の種類

花粉症の種類はスギだけではありません。ヒノキ、イネ科、ブタクサ、ヨモギなどがあります。

【九州における花粉カレンダー】

引用: https://www.ssp.co.jp/alesion/hayfever/calendar/

九州を一例に出しましたが、飛散には地域差がありますのでお住いの地域で、いつごろどれくらい飛散があるのか知ることは重要です。

花粉の飛散にはピークよりも前から始まっている

カレンダーを見て分かる通り、花粉の飛沫はピークよりも前から始まっています。テレビで「本日の花粉飛散予想」などがニュースで放送されますが、実際はそれよりも前から始まっています。

対策と予防について

まずはご自身の地域の花粉飛散の状況を把握しましょう。そして飛散する前から花粉症対策を始めましょう。

【花粉症対策の例】

  • 外出をできるだけ控える
  • できるだけ窓を開けない
  • 外出時には、マスクやメガネをする
  • 花粉を払いやすいコートを着用する(毛羽立った毛織物は避ける)
  • 帰宅したら衣類の花粉を払い落とし、洗顔・うがいする
  • 掃除を励行する

アレルゲンがわからないかたはアレルギー検査を

アレルギー疾患ではアレルゲンを検索・把握することが大切です。特にアレルギー性鼻炎では、原因となる吸入性抗原を除去、回避することが重要になります。しかし、症状だけでは何が原因アレルゲンなのかわかりません。そこで当院では、Viewアレルギー39検査をご用意しています。(※血液検査が必要です。オンライン診療不可)View39検査では、アレルギーの原因となることが多い39項目のアレルゲンに対する特異的IgE抗体価を血液検査で調べることが可能です。

詳しく知りたい方はこちらを参照ください。

花粉症の症状が出る前から治療を開始しましょう

花粉症は一度発症してしまうと、症状の出現に必要な抗原曝露量が10〜100分の1に減少して、症状が出やすくなります。(発症閾値の低下)これをプライミング効果と呼びます。花粉症では花粉の飛散量の増加に伴い症状が急激に悪化し、花粉飛散が少ない日であっても症状の程度は変わらず持続します。ですので、花粉症を発症したことがある人は、「症状は出る前から治療を開始し、症状が強く出ないようにする」ことが大切です。我慢してアレルギー性症状が収まるものではありません。また強く出てしまった症状は市販の花粉症薬では抑えることが難しいことが多々あります。現在は眠気を起こしにくい薬も開発されてきました。症状に悩まれている方は、一度医師に相談されることをオススメします。

こちらも合わせてごらんください。