毎年2月頃になると、くしゃみや鼻水、鼻づまりが止まらなくなる…そんなスギ花粉症でお悩みの方は多いのではないでしょうか?
日本人の多くが経験するこの症状は、早めの対策で軽減可能です。適切な知識を持つことで「これは風邪?それともアレルギー?」と迷うことも少なくなって、気持ちが楽になるかも?
この記事ではスギ花粉症について、症状の特徴や、風邪との見分け方、効果的な治療法について解説していきます。
【予約案内】
下記リンクからアプリをダウンロードし、診療メニュー > アレルギー外来(花粉症、View39)よりご予約ください。人気のアレルギー検査も可能です(対面診療に限る)。
アレルギーお薬外来として、オンライン診療にも対応しています。電子処方箋対応で即日処方も可能です。
スギ花粉症とは
スギ花粉症とは、スギの花粉に対して起こる季節性アレルギー性鼻炎のことです。現在、日本人の約38.8%(約2.5人に1人)がスギ花粉症を患っていると報告されており(「鼻アレルギー診療ガイドライン2020」より)、まさに「国民病」とも言える状況です。
引用:「見つけよう! あなたに合った治療法」 鳥居薬品株式会社
スギ花粉症の症状
スギ花粉症の症状は、その他アレルギー性鼻炎の症状と変わりません。スギアレルゲンを吸入することで、鼻・目の粘膜に症状を引きおこします。
引用:「見つけよう! あなたに合った治療法」 鳥居薬品株式会社
鼻水、くしゃみ、鼻づまり、それぞれの特徴について
アレルギー性鼻炎の主な症状(3主徴)は、鼻水(鼻汁)、くしゃみ、鼻閉(鼻詰まり)です。
鼻水は、水のようにサラサラした透明な鼻水が特徴です。鼻水とくしゃみの症状の強さは相関することが多く、鼻水が強いときはくしゃみも強く出る傾向にあります。そして、くしゃみは連続して何度も出るのが特徴です。
モーニングアタックという言葉を聞いたことがありませんか?目覚めたときに、連続してくしゃみがでて止まらなくなる現象で、花粉症の症状が強く出ていると見られることがあります。
モーニングアタックのような、「寝起きざまにくしゃみが連発する」のは花粉症の鼻炎症状に特徴的ですね。
くしゃみ、鼻水の症状が目立たず、鼻閉(鼻づまり)の症状がメインの人もいます。花粉によって、鼻の粘膜が腫れ、空気の通り道が狭くなった結果、鼻づまりを自覚します。
目、その他の症状
「鼻炎」とありますが、眼の症状も かゆみ、充血、涙目などの結膜炎症状も花粉症の症状に含まれます。
また、喉のイガイガ感、咳、頭重感、体のだるさ、熱感(花粉熱)、肌荒れ等も出現します。一見すると風邪かな?と思う症状も出るので、風邪と間違えていしまう人もいます。
(逆に、明らかに風邪なのにアレルギーと言い張る人もいます笑。花粉症シーズンの風物詩です)
次項では、「風邪との違い、見分け方」を解説します。
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風邪との違い、見分け方
鼻(もしくは眼)の痒みがあるかどうか
結論から言うと、初期の鼻炎症状だけでは、風邪と見分けることは困難です。風邪の初期も「さらさらした鼻水」や「くしゃみ」「喉のイガイガ」「頭重感」などが出るからです。
しかしながら、鑑別に役立つポイントはあるので、解説していきます。(あくまで内科的な観点ですので、ご了承ください。)
まず、アレルギー性鼻炎(花粉症)では「鼻のかゆみ」を認めることが多いのが簡単な鑑別点です。(耳鼻科では鼻汁中の好酸球の有無を確認したりします。)
眼の痒みも同様です。鼻炎症状に加えて眼の痒みもあるということは、アレルギー性結膜炎を合併しているため、風邪(ウイルスによる上気道炎)ではなく、花粉症の可能性が更に高まります。
他には、黄緑色の鼻水が出ているか、症状に山があるかどうかなどで見極めていきます。
風邪症状の比較表
| アレルギー性鼻炎(花粉症) | 風邪 | |
|---|---|---|
| 鼻水の性状 | 透明でサラサラ(水っぽい) | 初期は透明だが、次第に黄緑色に変化し粘り気が出る |
| くしゃみ | 連続して何度も出る(立て続けに5−6回など) | 1〜2回程度で連続性は低い |
| 眼の症状 | 痒み、充血、流涙 | ほとんど現れない |
| 喉の症状 | 鼻炎がひどいときは「イガイガ」する時があるが、「痛み」になることはない | 初期は「イガイガ」で収まることもあるが、次第に痛みに変わることが多い。嚥下時痛や声の出しにくさ、嗄声(声がガラガラ)なることもある。 |
| 発熱、倦怠感など | 出ないかあっても微熱程度(寒気はない) 倦怠感、頭重感を感じることがある |
発熱しないこともあるが、 寒気を伴い発熱を伴うこともある。 |
| 症状の推移 | アレルゲンのピーク時期(スギ花粉は2月〜3月、ダニアレルギーは秋)に症状が悪化することもあるが、急な波はない。 | 発症から日を追うごとに症状が変化・悪化。2−3日でピーク、7〜10日で軽快。 |
詳しくはこちらを参照ください。
稀な症状〜トマトを食べると口がイガイガ〜
一部のスギ花粉症の方では、トマトとの交差反応(花粉-食物アレルギー症候群)が起き、口腔内アレルギーを発症する場合もあります。ただし、日本では、ハンノキによるバラ科の果物(りんご、桃など)と比べると頻度は少ないとされます。
スギ花粉症の検査
スギ花粉は目に見えません。鼻炎症状がスギ花粉が原因なのか判別するための検査の一つとして、特異的IgE抗体検査があります。
なないろクリニックでは「View39」という39項目のアレルゲンに対する特異的IgE抗体価を測定する検査が可能です。内科でもできるアレルギー検査です。※血液検査です。小児不可
| 吸入アレルゲン | ダニ、ハウスダスト、スギ、ヒノキ、ハンノキ、ブタクサ、ヨモギ、イネ猫、犬など |
| 食物アレルゲン | エビ、カニ、小麦、そば、キウイ、りんご、卵白、大豆、サバなど |

詳細はこちらを参照ください。
下記リンクからアプリをダウンロードし、診療メニュー > アレルギー外来(花粉症、View39)[対面]よりご予約ください
症状を抑えるにはどうしたら良い?予防の具体策と治療のタイミングについて
アレルゲンの回避・除去
まずはアレルゲンの回避が大切です。具体策を提示します。
花粉は大気中を舞っているものなので、マスクをして吸入しないようにするのが一番です。花粉シーズンは外出を控えるのがベターですが、そうもいかないと思うので、外出する際はツルツルした素材の服を着ましょう。花粉が付着しづらくなります。また、家に入る前には、服に付着した花粉をよく払って家に持ち込まないようにしましょう。
テレビなどでも言われている一般的な花粉対策で良いです
引用:「シダキュア・ミティキュアによる治療をはじめる患者さんへ」 鳥居薬品株式会社
これらのスギ花粉症の対策は季節性アレルギー性鼻炎全般に有用です。
症状を自覚したら軽いうちに治療開始
花粉症の症状が出た場合は、症状が出る前に、強くなる前に早めに治療を開始しましょう。
花粉症は一度発症してしまうと、症状の出現に必要な抗原曝露量が10〜100分の1に減少して症状が出やすくなります。(発症閾値の低下)これをプライミング効果と呼びます。花粉症では花粉の飛散量の増加に伴い症状が急激に悪化し、花粉飛散が少ない日であっても症状の程度は変わらず持続します。
「鼻アレルギー診療ガイドライン 2024」では、「症状が出る直前」、あるいは「少し症状が出始めたタイミング」で薬を飲み始める「初期療法」が推奨されています。
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早い人で1月下旬から治療開始推奨
一般的に、「九州から関東にかけて2月上旬~中旬頃から飛散開始」が見込まれています。日本は東西南北に細長く位置するため、地域差があるのが特徴で、北海道と九州では1ヶ月半ほど差があります。地域ごとのスギ花粉飛散開始時期の目安を示します。
地域差・年度差がありますが、早い人で「1月下旬」頃から服用開始を検討しましょう。
治療について
特に一般的な花粉症で使用する薬と変わりありません。鼻詰まりがひどいのか?など症状の分布に応じて、抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、点鼻薬などを組み合わせて処方します。
舌下免疫療法
スギ花粉症に関しては、「舌下免疫療法」も適応になります。確定診断が必要で、治療は数年要しますが、根本的な症状を和らげる可能性がある治療法です。
【注意】2026年1月8日現在、シダキュアは出荷制限がかかっており、当院では新規導入はできません。新規導入可能な診療所に受診ください。
以上になります。
症状でお困りの際は、一度なないろクリニックにご相談ください。
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