予防接種

季節性インフルエンザワクチンについて

新型コロナワクチンとのインフルエンザワクチンは同時接種が可能

インフルエンザワクチンはオミクロン株対応ワクチン、従来の新型コロナワクチンとの同時接種が可能です。
参考: 厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A
※インフルエンザ以外のワクチンはオミクロン株対応ワクチンと同時接種は不可です。

その他ワクチンとインフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンとの接種間隔を空けなければならない、その他のワクチンはありません。

間隔を開けるワクチンについて
「注射生ワクチン」を接種する場合は、接種後27日以上の間隔を置かなければ次の「注射生ワクチン」の接種を受けることが出来ません。それ以外の組み合わせ(新型コロナウイルスワクチン除く)では、前のワクチン接種の間隔は問いません。
異なる種類のワクチンを接種する際の接種間隔のルール

異なる種類のワクチンを接種する際の接種間隔のルール

引用: 厚生労働省 ワクチンの接種間隔の規定変更に関するお知らせ

インフルエンザの有効性

インフルエンザワクチンに期待される効果は発症予防効果重症化予防効果です。

発症予防効果は60%

感染と発症の違い

インフルエンザウイルスは口や鼻から体内に入り、増殖し「感染」します。ワクチンには感染を完全に抑える働きはありません。感染後数日の潜伏期間を経て、発熱、倦怠感、関節痛、喉の痛みといったインフルエンザの症状が現れ「発症」に至ります。インフルエンザワクチンには、この「発症」を抑える効果が一定程度あります。

2015年の報告によると、発症予防に対するインフルエンザワクチンの有効性は60%と報告されています。簡単に言うと、ワクチンを接種した人は、接種しなかった人と比べて発症率が60%減るということです。

60%減!

※インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行すると予測されるタイプのウイルスを用いて製造されます。流行したタイプによっては、有効率は上下します。また他のワクチンと比較すると発症予防率は不確かといえます。

発症予防効果はわかりにくい

未曾有の新型コロナウイルスでは濃厚接触者などに対して高感度なPCR検査を実施した結果、「無症状の陽性者(≒ 感染者)」が無数に露出しました。陽性が発覚してもそのまま発症しない人もいました。これは特別なことではありません。季節性インフルエンザがメインであった2019年以前もそうでした。ワクチンでは「感染」は防げませんが、自身の免疫機能またはワクチンによって「感染していたものの発病に至らなかった症例」は無数にいたのです。ワクチンの発症予防効果は科学的に明らかにされていますが、本人は発症予防を自覚できません。ですので、ワクチンを接種してよかったと思うこともほとんどありません。しかし病気にならないこと(予防)が1番幸せなはずです。未来のための医療を提供するため、当院ではワクチン接種を推奨しております。

ワクチン接種後 女性

重症化予防効果

国内の研究によれば、65歳以上の施設に入所中の高齢者について34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。インフルエンザ肺炎は命取りです。基礎疾患をお持ちの方、高齢の方は、強くインフルエンザワクチンをおすすめします。

参考: 厚労省 Q21:ワクチンの効果、有効性について教えてください

接種時期はいつが良いか

日本では、例年12月〜4月頃に流行します。年末年始ころから立ち上がり始め、1月末~3月上旬に流行のピークを迎えます。抗体が作られるまでに約2週間を要し、免疫効果の持続期間は、3ヶ月〜6ヶ月程度と考えられています(個人差あり)。早く打ちすぎても春先には効果が薄れる可能性があるので、最適な時期はむずかしいですが、遅くとも本格的な流行の2週間前まで、すなわち12月中旬から下旬には接種完了することを推奨します。

ワクチンは適切な時期を逃さず接種しましょう。

当院でのインフルエンザワクチンの価格

年度によって入荷数、価格に変動があります。詳しくは今年度のインフルエンザワクチンについてを参照ください。

※予防接種は自費診療(保険適用外)です。。