AGAついて
AGAは男性ホルモンに起因する薄毛のことで、男性型脱毛症とも言われます。(※更年期以降の女性の薄毛の悩みもAGAの関与が示唆されています)
AGAは遺伝的素因が強く、罹患率も高い(日本人成人男性の10人に3人)ものです。疾患というより、生理的現象に近いものです。進行速度には個人差はありますが、20歳前後ころから年単位で進行し、日本人男性の場合には 20 歳代後半から 30 歳代にかけて著明となり,徐々に進行して 40 歳代以後に完成されると言われています。
AGA診療について
診療の流れ
マイクロスコープによる頭皮診断
外見はAGAかどうか不明な方は、マイクロスコープを用いて頭皮診断を行います。マイクロスコープで拡大して見てみるとAGAが明らかになることがあります。
※視診で明らかにAGAである場合は、頭皮診断は不要です。
治療薬の選択
AGAを確認できたら、進行度に基づき治療法を提案します。内服薬・サプリメントが主な治療法です。副作用など注意事項を丁寧にお伝えします。
効果判定・副作用チェック
AGA治療は定期的なフォローが大切です。副作用が出ていないか、治療に対する反応性はどうかを確認しながら、治療方針を決定していきます。
AGAの治療について
AGAは治療が可能です。フィナステリド(F)やデュタステリド(D)をはじめとした治療薬で、原因となるジヒドロテストステロンの生成を抑制し、進行を抑制することが可能です。また進行したAGAではミノキシジルによる発毛作用に期待することができます。
治療薬の紹介
AGAの治療薬には男性用、男女共用、女性用のものとあります。まず男性専用である抗アンドロゲン薬のフィナステリド(F)もしくはデュタステリド(D)はAGAの原因であるジヒドロテストステロンの生成を抑制するKey Drugです。AGAの進行を予防し、脱毛抑制。ハリコシのある毛髪へ導きます。次に男女共用のミノキシジル錠(ミノタブ)、ミノキシジル外用薬(リキッド)があり血管拡張作用による発毛促進効果があります。女性向けとして男性ホルモンのブロック作用を期待してスピロノラクトンをご用意しています。
実際の処方パターン
病態の進行度や、治療の過程によって変動はありますが、以下の3つに大別されます。
[男性の処方プラン]
AGA進行予防の抗アンドロゲン薬(フィナステリド)を軸として、必要に応じてミノキシジルを追加します。若い方でAGAが進行していない方は進行予防プラン、ある程度進行していて発毛効果を上乗せしたほうが良い方は、ミノキシジル錠(ミノタブ)もしくはミノキシジルリキッドを併用します。
[女性の処方プラン]
女性の薄毛の原因はAGAの関与は示唆されていますが、その全貌は不明な点が残っています。発毛プランではミノキシジルの内服に加え、男性ホルモンをブロックする作用を期待してスピロノラクトンを併用します。発毛プランではミノキシジルの外用薬(リキッド)をさらに上乗せします。
料金について
当治療は保険が適応されない、自費診療となります。つきましては、診察料、検査料、薬剤料など10割負担となり、費用負担は大きくなりますことをご了承ください。当院では、患者さんに治療の選択肢を全て提示はいたしますが、無理に高額なプランをお勧めすることは一切ございません。当院は明朗会計で財布にもやさしい医療を心がけております。表示されている価格はすべて税込価格ですので、安心して治療をご検討ください。
トライアル価格
まずは試してみたい、そのような方に最適な30日分のトライアルセットをご準備いたしました。長く続けるお薬だからこそ、使用感を確認することが重要です。
診察に関わる料金
当院でAGAの処方を受けられる方は、初診料、再診料等の診察料は頂いておりません。対面診療の場合は、マイクロスコープによる頭皮診断料(初回無料、2回目以降3,000円)、血液検査料として3,300円頂いております。オンライン診療の場合は、基本的に医薬品代のみです。
薬品価格表、長期処方割の案内
月額の医薬品の料金と長期処方の場合の価格をお示しします。
※長期処方は治療効果が安定してきた方などが対象で、医師の判断が必要です。
長期処方のメリットとして
- 受診回数の減少
- 月々の薬代の割引
などが挙げられ、負担軽減に繋がります。AGA治療は継続を見据えた治療戦略が大切です。

血液検査のお願い
対面診療の方には、血液検査をお願いしております。初回は必須で、目安として半年〜1年おきを想定しています。(※処方薬や初回の結果によって異なります)下の記事も参照ください。

2022.12.02
自費診療における血液検査のお願い
当院の自費診療では、糖尿病、心、腎疾患に関連する医薬品を用いますので、そのようなお薬を処方する診療に関しましては、血液検査を必須とさ...
オンライン診療の場合は、基礎疾患の有無の申告や健康診断等での病院受診勧告がないことを前提として、投薬にあたって問題がないと判断した方に限り処方をいたします。問診で病院受診をすすめる方や初診での診療をお断るする場合もございます。予めご了承ください。