ED

EDとは、その原因・治療薬・飲み方・副作用について

EDについて

ED(Erectile Dysfunction)は、勃起不全あるいは勃起障害のことです。「完全に勃起ができない状態」をEDと捉えがちですが、医学的には「満足な性行為を行うのに十分な勃起やその維持ができない状態」と定義されます。

国内のED患者数は推計1,130万人、40歳以上の男性の3人に1人が該当するとされ、めずらしい症状・悩みではありません。

ED(勃起不全)の症状

下記の症状がある方は、EDの可能性があります。

このような症状はありませんか?
    • 性欲はあるけれども興奮しても勃起しにくい
    • 勃起の硬さが弱くなった
    • 勃起が持続できず短時間で萎えてしまう
    • 一度萎えてしまうと再勃起が難しい
    • 勃起をしないことがある
    • 性行為に対して不安がある

ED(勃起不全)の原因

器質性ED

EDは一般的に加齢に伴って生じます。血管の老化、すなわち動脈硬化が原因と考えられ、陰茎海綿体に十分な血液が供給されなくなり、EDを生じます。純粋な加齢性の影響であれば50代以降に多く認められますが、以下の合併によって50歳代より若い世代でも器質的EDを生じます。

動脈硬化性の疾患の合併

動脈硬化を引き起こす、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの慢性疾患もEDのリスクを増大させる要因です。

神経障害に起因する疾患

神経障害・変性疾患(糖尿病性神経障害、脳出血、脳腫瘍、脳外傷、、パーキンソン病、アルツハイマー病など)や血管や神経の外傷によるもの(手術、前立腺肥大、前立腺がん、脊髄損傷など)はEDを引き起こす原因となります。

心因性ED

精神的なストレスによって生じるEDです。仕事や夫婦関係の日常生活のストレスや、性交時のEDによるトラウマ(また失敗するのではないか)などストレスの原因は様々です。30〜40代に多いと言われます。

他には薬剤性のEDもあります。原因薬剤は精神安定剤、抗うつ薬、睡眠薬、向精神薬、降圧剤、男性ホルモン抑制剤など多岐にわたります。詳しくは主治医にお尋ねください。

原因は1つではなく、これらの要因が複数重なり合って生じることもあります。

ED(勃起不全)の治療について

PDE5阻害薬

ED治療はPDE5阻害薬による薬物治療になります。ホスホジエステラーゼ5(PDE5)を阻害することにより、局所のcGMPの分解を阻害し平滑筋を弛緩させ、血流及び酸素供給が増加させる作用があります。PDE阻害薬は「前立腺肥大症による排尿障害」や「肺動脈性肺高血圧症」の治療薬としても活躍しています。

ED薬の比較・違いについて

ED治療薬としてはシルデナフィル(先発品:バイアグラ)、バルデナフィル(先発品:レビトラ)、タダラフィル(先発品:シアリス)の3つがあります。シルデナフィル(先発品 バイアグラ)は世界で初めて開発されたED薬で、知名度が高い医薬品です。しかし、その欠点としてバイアグラは食事の影響を受けやすく、期待した効果が得られないことがしばしば起こります。今では食事の影響を受けにくいバルデナフィル、タダラフィルも開発されています。バイアグラ、バルデナフィル、タダラフィルの違いについて簡単に表にまとめましたので、御覧ください。

※当院では食事によって効果が安定しないバイアグラの取り扱いはいたしておりません。

食事の影響を受けにくい2剤

ED薬は以下の2つの要因で効果が左右されてしまいます。

  1. 服用から行為までの時間
  2. 食事の有無

どの薬剤でも正しく服用すれば効果が期待できますが、SEXと食事は切っても切り離せないため、食事の影響受けにくさは重要なポイントです。ED治療薬のうち、バルデナフィル、タダラフィルは食事の影響は受けにくいとされています。この2剤が人気で、中でも長く効くタダラフィル(先発品:シアリス)は世界シェアNo.1となっています。

ED薬の飲み方の基本

まずはED薬について理解し、期待する効果を得るためには次の3つのポイントを意識しましょう。

  1. 空腹時に服用する
  2. 作用のピーク時と行為時間を合わせる
  3. 高カロリーの食事後に使用する場合は、ピークがずれこむ想定を

効く効かないは製剤間の薬効差、年齢、個人差も多少ありますが、薬が「効かない」原因は、誤った服用方法にあることがほとんどです。ED薬は食事の影響を受けます。特に脂質に富んだ、高カロリーの食事では「吸収が阻害」され作用が不安定化します。

タダラフィルは食事の影響を受けない?

バルデナフィル、タダラフィルは食事の影響を受けにくい薬剤で、特にタダラフィルは「食事の影響を受けないED薬」として知られています。しかし、この「食事の影響を受けない」=「空腹時服用と食後服用は同じ効果」と誤解されています。正しくは800kcal以下の食事ではという制限付きで食事の影響を無視できるというものです。正確には両剤とも食事の影響を受けます。食後に服用し「薬が効かない」と感じる方で、空腹時に服用すると効果を実感する方が多数いらっしゃいます。効かないと思ったら空腹時にきちんと服用できているか確認しましょう。食後に服用するのであれば、行為まで「少なくとも1時間以上」時間を置きましょう。

実際の服用タイミングの例

食事前、食事後に使用する場合のタイムスケジュールを具体例で考えてみましょう。19〜21時まで食事で22時から性行為という場合はいつ服用するべきかという一例です。

食事前(空腹時)に使用する場合

食事前の30分〜60分あけて服用します。そうすると食事の時点で吸収が進んでいますので、食後には安定した効果が期待できます。しかし、バルデナフィルの場合、服用から行為まで時間が空きすぎないように調整する必要があります。作用時間が5時間前後ですので、行為時間がずれ込むと効果が薄れる可能性があります。タダラフィルであれば、作用時間が長いため安心です。したがって、食事前に服用する場合は、タダラフィルを推奨します。

食後に使用する場合

また食事前には行為をするか不明で食後に服用する場合もあるでしょう。食後に服用する場合は、食事の影響で吸収が不安定化することを考慮し、行為までの時間的余裕を持って服用しましょう。速効性に優れるバルデナフィルであってもピークを迎えるのに2時間かかる(空腹時より+1時間)と言われています。

私的な考えにはなりますが、食後に服用するのであれば溶けやすく作用発現・ピークが最速のバルデナフィルのほうが適しているのかも?しれません。

ここまでみてきてわかるように、ED薬の適切な使用のためには、服用タイミング・食事・時間・行為の調整が必要です。

繰り返しますが、期待する効果を得るためには「空腹時に服用し、作用のピーク時と行為時間を合わせる」ことが大切です。高カロリーの食事の後に服用する場合は、ピークがずれこむ想定で使用しましょう。

副作用

ED薬(PDE5阻害薬)には血管拡張作用があります。主な副作用は、顔のほてりや目の充血、動悸、軽度の頭痛などがあります。作用時間が長いタダラフィルは副作用もマイルドな傾向があります。

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