このページは投稿時(2023年8月19日)での情報です。最新の情報は厚生労働省のHPを参照ください。
参考: https://www.mhlw.go.jp/stf/corona5rui.html
コロナ陽性と診断されたら
隔離期間はありませんが、外出を控えることが推奨されます
2023年5月8日、5類感染症に移行後、新型コロナ陽性患者は、法律による外出自粛は求められません。個人の判断に委ねられます。しかし、法律による取扱は変化はあれど、コロナウイルスの感染力が弱まったわけではありません。感染拡大を防止するために、「発症日を0日目として5日間、かつ症状軽快後24時間経過するまで」は外出を控え、経過を見ることが推奨されます。
引用: 令和5年5月8日以降に新型コロナウイルス感染症に罹患した方へ 福岡県
なぜ5日間なのか
ウイルスの排出量が多い期間に準じて期間が定められています。こちらの資料によると6日目(発症日を0日目として5日間経過後)はウイルスの排出量は発症日の20〜50分の1に減少します。
引用: 位置づけ変更後の新型コロナに罹患した医療従事者の就業制限解除の考え方について(医療機関・医療従事者向けのリーフレット) 厚生労働省
10日間経過するまでは十分な感染対策・配慮をお願いします
5日目以降はウイルスの排出量は大きく減少するものの、ウイルスの排出はありますので、他者に感染させるリスクがあります。10日間経過するまでは不織布マスクを使用する、高齢者等ハイリスクな方との接触を控えるなど配慮をお願いします。
仕事して良いのか?いつまで休めばよいのか?
結論としては、法的な制限はなく、最終的には職場との相談になりますが、当院では推奨される期間である「「発症日を0日目として5日間は外出を控え、かつ症状軽快後24時間経過するまで」は安静療養されることを提案しています。ウイルスの量や症状は発症後2〜3日がピークとなり感染力も強まります。発症後7〜10日もあれば治癒する風邪の経過から妥当な期間でしょう。症状が軽快するまでというのがミソで、一律に5日間ではありません。5日間を経過しても症状が強く残る場合は、安静療養を継続したほうが良いでしょう。
一般的な風邪の経過はこちらを参照ください。
2023.07.19
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濃厚接触者は?
新型コロナウイルスの5類感染症に移行により、新型コロナ感染者の「濃厚接触者」として特定されることはなくなりました。医療機関から保健所への報告されることもありません。したがって、「 濃厚接触者」として法律に基づく外出自粛は求められないようになりました。待機期間はありませんが、今後発症するリスクがあり、標準的な感染対策を継続する必要があります。
発症日を0日目として、5日間は特に注意されて過ごされてください。
引用: 家族が新型コロナウイルスに感染した時のポイント 厚生労働省
なないろクリニックでは、濃厚接触者となった方へ向け、風邪・発熱外来を開設しています。
2023.01.05
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陽性者・濃厚接触者ともに必要な感染対策
感染対策は人にうつさないためにも重要な対策です。適切な対策をしなければ、家庭内感染はほぼ必発です。可能な限り空間を分け、距離を保ち、部屋の中で合ってもお互いにマスクをして感染対策に努めましょう。