マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は2.5mgから15mgまで用量があるGIP/GLP-1受容体作動薬です。世の中の薬剤は、真ん中の用量から始めて効果に応じて増減するタイプの薬剤もありますが、この薬剤は必ず最低用量の2.5mgから開始します。そして、効果を最大化しつつ副作用を最小限に抑えるために、数ヶ月かけて段階的に投与量を増やしていく「漸増(ぜんぞう)」という方法を用いて増量します。

この記事ではマンジャロの増量方法について医師が解説していきます。
※本記事は情報提供を目的とし、医療行為の推奨ではありません。自己判断で用量を変更せず、必ず処方医師の指導のもとで行ってください。
[注意]この記事では主にマンジャロをダイエット目的での使用(適応外使用)をする人に向けて作成しています。糖尿病治療は血糖値測定が必須になりますので、必ず用量の調節は処方医の指示に従ってください。

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マンジャロの増量方法について
まずは増量方法の基本から解説します。
開始用量: 週1回2.5mgを4週間投与。
維持用量: 4週間後、5mgに増量。
さらに増量する場合は、4週間以上の間隔で2.5mgずつ漸増していきます。(例: 7.5mg → 10mg → 12.5mg → 最大15mg)

必ず5mgに上げる必要はない
基本の増量方法だと、4週間後に5mgに必ず増量するニュアンスを受けますが、実はそうではありません。糖尿病治療のプロトコルでは、5mgを維持用量として定めているので「5mgに増量する」という書き方がなされていますが、 無理に増量する必要はありません。効果十分と感じる場合など、しばらく2.5mgで継続しても何も問題ありません。
増量判断と増量方法について
増量判断にみるポイントは「ある用量を4週間以上投与後に、効果不十分かつ副作用がないかどうか」です。これを診察を通して医師が判断していくことが実際です。
[リアルな増量方法]
1回 2.5mgから開始して、4週間以上の投与後に効果不十分かつ副作用がない場合に5mgに増量。その後も最低4週間以上投与後に、2.5mgずつ段階的に増量可能
マンジャロの増量を検討するケース
マンジャロを増量したほうが良いケースについて具体的に紹介します。
先程の「4週間投与を続けても、現在の用量では不十分なケース」とは具体的にはどのようなものでしょうか。以下のようなものが挙げられます。
- 週の後半だと食欲が抑えられずストレスを感じる
- 体重の停滞がみられるケース
- 飲酒量・間食量が抑えられない
- 1日の摂取カロリーが目標をオーバーしている
そのような場合、早期から増量していくことが良いと考えます。
シンプルに考えて、食欲抑制効果で不十分だから増量するという考えですね。食行動が変わる気配がなければ増量を推奨します。
食事療法が実践できているか?は超重要
安易なマンジャロ処方をするクリニックが多いので、時々誤解されますが、マンジャロによる減量効果は食事運動療法(特に食事)が前提になります。すなわち、マンジャロだけ注射すれば、食事療法が不要なんてことはなく、マンジャロでの本来のダイエット効果を発揮したい場合には、食事療法の適切な指導・実践が必須です。まずは患者自身が問題意識を持つことが大前提で、その上で食習慣の修正を実施できているか?をフィードバックしながら、診察して行きます。
ただし、減量期には様々なストレスがあります。空腹感による強いストレスが食事療法の妨げになっている場合も多くあり、そのような場合は速やかに増量していったほうが良いでしょう。
自己判断での増量はNG
効かない!と自己判断で増量してしまうと、思わぬ健康障害のリスクになる可能性があります。必ず処方医師の指示のもと用量を調節してください。
本人が足りないと思っても増量しない方が良いケース
本人がまだまだ食べれる、だから増量したほうが良いかも?と感じていても、増量せずに継続したほうが良い場合もよくあります。減量ペースが十分な場合は、注意が必要です。
なないろクリニックは無理に増量を勧めることはしない方針ですので、順調なペースであれば2.5mgで行きましょうと判断することが多いです。
過度な減量ペースと思われる場合は、患者希望があっても増量はしません。
以上です。
マンジャロはダイエットにとても有用な薬ですが、きちんとした知識と診察を受けて使用しないと思わぬトラブル、症状に悩まされることがあります。
マンジャロ導入を考えられている方は一度ご相談いただければと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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