マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、GIPとGLP-1という2つのホルモンを模倣する世界初の受容体作動薬であり、多くの臨床試験でその高い体重減少効果が報告されています。その「マンジャロが効かない※」と言われる原因とよくある事例について紹介します。
※このページではマンジャロの食欲抑制効果に重きをおいて、ダイエット治療を中心に記載します。糖尿病の治療薬としての情報ではないためあらかじめご了承ください。
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マンジャロが効かない原因とポイント
マンジャロが効かない原因として、今回は3つ挙げます。
- そもそも痩せている
- 用量が足りていない
- 食習慣を改善する気がない
①痩せ(低体重)、またはそれに近い体重である
私がまずみるのは「使用者は痩せ(低体重:BMI18.5未満)またはそれに近い体重なのではないか?」という点です。痩せている人は「そもそも過剰摂取しているカロリーが無い」ため、マンジャロの食欲抑制効果が実感できなかったのではないかと推測します。
※なないろクリニックでは健康障害のリスクを防ぐため「BMI 18.5未満またはそれに近い人」への処方をしておりません。
BMI 18.5未満を下回ると健康障害(骨粗鬆症、月経不順、栄養不足など)につながるリスクがあります。当院では健康的で笑顔になれるダイエットを目指していますので、低体重の人へのマンジャロの処方は行いません。
痩せかどうかの判断を下すにはBMIについて知る必要がありますので、まずはBMIについて簡単に説明をさせてください。
標準体重のBMIは「18.5以上、25未満」
BMIは、「身長と体重のバランスを表したもの」です。身長と体重があれば、BMIは計算できます。標準体重とされるBMIの範囲は「18.5以上、25未満」です。18.5未満はやせ(低体重)、25以上は肥満と判定します。

痩せはBMI18.5未満
標準体重のBMIは幅が大きい特徴があります。痩せまでは行かなくても、標準体重の中でもスリムな人は、過剰な食事はしていないためマンジャロの使用で大きな変化は感じない可能性があります。ここでは便宜的にBMI 20をスリムに見立てて、BMI20(スリム)と18.5(痩せ)の表を作成しました。
| 身長(cm) | BMI 18.5 痩せの体重(kg) | BMI20 スリムの体重(kg) |
|---|---|---|
| 150 | 41.6 | 45.0 |
| 155 | 44.5 | 48.0 |
| 160 | 47.4 | 51.2 |
| 165 | 50.4 | 54.5 |
| 170 | 53.5 | 57.8 |
| 175 | 56.7 | 61.3 |
| 180 | 59.9 | 64.8 |
| 185 | 63.3 | 68.5 |
ご自身の体重と比べてみてください。スリムの体重以下の人は、マンジャロの減量効果は実感できない可能性があります、使用を控えましょう。痩せ(低体重)付近の人は、摂取エネルギーが不足している状態なので、マンジャロを使用しないようにしましょう。
②用量が不足している
マンジャロは最低用量の2.5mgから開始する薬剤です。なないろクリニックでは、ダイエットの進捗や効果に応じて、増量を提案しています。
2,5mgでも効果を感じる場合は、無理に増量する必要はありません。
ダイエットの場合も、5本目以降に増量は可能です。「効果不十分かつ副作用がない」場合に、希望に応じて増量していきます。
症例の紹介
メディカルダイエットの症例のひとつを紹介します。高度肥満(BMI 38.2)の人でもマンジャロ2.5mgでもしっかり食欲抑制効果を実感して大きく減量した症例です。

こういった人もいれば、用量を適切に上げていかないと目標体重に近づかない人もいます。次に紹介するのは、10mgまで増量した症例です。
5mgに増量後も体重減少、食欲抑制効果も芳しく無く7.5mgを経て10mgまで増量し目標体重に到達しました。

効果の実感には個人差もありますが、「効果が不十分で、食欲を抑えるのにストレスを感じる」場合には増量していくのがベターです。
紹介した2症例は、以下の記事で詳しく解説をしています。
最後に紹介するのはメンタル面です。
③痩せる気がない
痩せようと思う気がない場合は、あまり効果が出ないことが多いです。
食べられるから、食べてしまう
このようなことを言う人は大抵成功しません。
禁煙治療では常識ですが、本人に辞める気がないと禁煙補助剤を使用しても絶対に禁煙に成功しません。ダイエットも同様にマンジャロという素晴らしい薬を使用しても、本人に痩せる気がなければ大きくは痩せません。
マンジャロはあくまでダイエットのサポートです。
マンジャロが「食べれなくなる」というより「食べようと思えば食べれるが、食欲はわかない」状態に近づけてくれます。食欲抑制作用のサポートを受けつつ、これまでの食習慣の問題点を客観視し、自身で修正を加えていけるかがマンジャロを効かせるにあたって重要な姿勢です。
以上、マンジャロが効かない3つの理由について解説しました。皆様の参考になれば幸いです。

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