EDについて
ED(Erectile Dysfunction)は、勃起不全あるいは勃起障害のことです。「完全に勃起ができない状態」をEDと捉えがちですが、医学的には「満足な性行為を行うのに十分な勃起やその維持ができない状態」と定義されます。
EDの症状
下記の症状がある方は、EDの可能性があります。
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- 性欲はあるけれども興奮しても勃起しにくい
- 勃起の硬さが弱くなった
- 勃起が持続できず短時間で萎えてしまう
- 一度萎えてしまうと再勃起が難しい
- 勃起をしないことがある
- 性行為に対して不安がある
原因は様々
EDの原因の多くは「器質的」すなわち「血管の老化」で、罹患率は加齢とともに高くなります。なかには、ストレスやお酒の飲み過ぎ、喫煙などの生活習慣が原因となることもあり、糖尿病・高血圧・脂質異常症の合併があれば更にリスクは高くなります。20~40歳代の若い世代では心理的要因が原因となることがあります(心因性ED)
ED治療の一歩を踏み出しましょう
国内のED患者数は推計1,130万人、40歳以上の男性の3人に1人が該当するといわれ決してめずらしい症状・悩みではありません。
しかし日本では治療を受けている人は実際の患者数よりずっと少ないと報告されています。
ED治療は簡単な内服治療です。治療によって症状が改善することで、人生に前向きになる方もいらっしゃいます。特別な治療ではありません。一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
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治療薬について
治療薬には知名度の高いシルデナフィル(先発品:バイアグラ)と新しい薬であるバルデナフィル(先発品:レビトラ)、タダラフィル(先発品:シアリス)の3つがあります。これらED治療薬はPDE5阻害薬に分類される医薬品です。
当院で取り扱いがあるのは、バルデナフィル(先発品: レビトラ)とタダラフィル(先発品:シアリス)のみです。これらは食事の影響を受けにくいことが特徴です。
バイアグラは取り扱いしておりません
シルデナフィル(先発品 バイアグラ)は世界で初めて開発されたED薬で、知名度が高い医薬品です。しかし、その欠点としてバイアグラは食事の影響を受けやすく、期待した効果が得られないことがしばしば起こります。当院では食事によって効果が安定しないバイアグラの取り扱いはいたしておりません。
食事の影響を受けにくいバルデナフィルとタダラフィル
ED薬は以下の2つの要因で効果が左右されてしまいます。
- 服用時間と行為までの時間
- 食事の有無
食事とSEXは切っても切り離せないため、食事の影響を受けにくさは重要なポイントと考え、この2剤を採用しています。
ED薬の飲み方の基本
効く効かないは製剤間の薬効差、年齢、個人差も多少ありますが、薬が「効かない」原因は、誤った服用方法にあることがほとんどです。バルデナフィル、タダラフィルが「食事の影響を受けない」=「空腹時服用と食後服用は同じ効果」と誤解されがちですが、正確には両剤とも食事の影響を受けます。特に脂質に富んだ、高カロリーの食事では「吸収が阻害」され作用が不安定化します。食後に服用し「薬が効かない」と感じる方の中で、空腹時に服用すると効果を実感する方が多数いらっしゃいます。
期待する効果を得るためには次の3つのポイントを意識しましょう。
- 空腹時に服用する
- 作用のピーク時と行為時間を合わせる
- 高カロリーの食事後に使用する場合は、ピークがずれこむ想定を
タダラフィルを初めの1剤に推奨しています
はじめの1剤として世界シェアがNo1であるタダラフィルをおすすめしています。最も食事の影響を受けにくく、作用時間が長く、価格も安いことが理由です。実際の使用のイメージです。
くどいですが、タダラフィルは食事の影響を「受けない」のは、食事が800kcal以下の場合の話で、基本的には食事の影響は受けると考えましょう。食事を摂取した場合は、空腹時と比べて吸収が落ち、作用が不安定になる可能性を考慮し使用する必要があります。
副作用
ED薬(PDE5阻害薬)には血管拡張作用があります。主な副作用は、顔のほてりや目の充血、動悸、軽度の頭痛などがあります。作用時間が長いタダラフィルは副作用もマイルドな傾向があります。
価格表
1錠,5錠単位で処方可能です。10錠単位だと割安価格を設定してます。価格は税込価格表示です。
バルデナフィル 10mg (先発品:レビトラ) |
タダラフィル 10mg (先発品:シアリス) |
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1錠 | 1,240円 | 870円 |
5錠 | 6,200円 | 4,350円 |
10錠 | 1,2000円(1,200円/錠) | 8,500円(850円/錠) |
海外製のED薬は推奨しません
海外製造のED薬は偽造品が多いことが報告されています。2016年の調査結果では、インターネットで流通している海外製品のED治療薬の約4割が偽造品であることが判明しました。海外の医薬品全般に言えることですが、海外医薬品は生産元の担保ができないところはおすすめできません。
ED薬は同一薬が日本国内で製造・流通の許可が降りていますので、あえて海外製品を輸入する理由は無いと考えています。
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処方薬ですので、診察の結果処方ができない場合がございます。下記に該当するものがないか、ご確認の上診察を受けられてください。
ED治療薬が使用できない方(併用禁忌)
以下に該当する方は、処方できません。
- 最近6ヵ月以内に脳梗塞・脳出血や心筋梗塞を起こした方
- 硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)を処方されている方
- 不安定狭心症の方
- 先天的に不整脈(QT延長症候群)がある方
- 抗不整脈薬を使用中の方
- 心血管系の持病があり、病状が安定していない方
- 抗ウイルス薬(HIV治療薬)、抗真菌薬(内服)を使用中の方
- 低血圧(最大血圧が90mmHg以下)の方
- 網膜色素変性症(進行性の夜盲)の方
- ED薬に過敏症(アレルギー)を起こしたことがある方
- 女性、20歳未満の方
- その他、医師によって治療提供が困難と判断された方
またED治療薬は肺動脈性肺高血圧症の治療薬でもあるので、診断されている方、すでに使用している方は使用できません。