毎年春が近づくと、くしゃみや鼻水、目のかゆみで「憂鬱になってしまう」「仕事や勉強に集中できない」「市販薬を慌てて買うけど症状が抑えられない」…そんな花粉症でお悩みの方は多いのではないでしょうか?
毎年、重い症状に悩まされている方にぜひ知っていただきたいのが、花粉が本格的に飛び始める前から対策を行う「初期療法」です。
花粉症の初期療法は、科学的根拠があり、鼻アレルギー診療ガイドラインでも推奨されています。
花粉症はアレルゲン(花粉)の飛散量がピークを迎えたとき、症状もピークを迎えることが多く、症状が強くなってから治療を始めても反応が悪くなります。
一方、症状が出る前、出始めた直後(軽いうち)から治療を行うと有意に症状を抑えられることが科学的にわかっています。
「抗アレルギー薬はあくまで症状を抑え込むものです。火事でいうと、薬は消火剤のようなものです。大火事になってからでは鎮火も大変ですよね。症状が強くなる前、ボヤの段階で消火活動を開始することが大切です。」
花粉症の初期療法(飛散前治療)」を取り入れることで、症状を大幅に軽減し、快適な春を過ごせる可能性が高まります。このページでは、花粉症の初期療法について、いつから始めるべきか?などをわかりやすく解説します。
下記リンクからアプリをダウンロードし、診療メニュー > アレルギー外来(花粉症、View39)よりご予約ください
オンライン診療にも対応しています。詳しくは下記オンライン用の診療ページを参照ください。
花粉症の初期療法とは
花粉症の初期療法とは、花粉が本格的に飛散する前、または症状が少しだけ出始めた頃から治療をスタートする方法です。
なぜ発症前/発症直後から治療するのが大切か
花粉症は一度発症してしまうと、症状の出現に必要な抗原曝露量が10〜100分の1に減少して症状が出やすくなります。(発症閾値の低下)これをプライミング効果と呼びます。花粉症では花粉の飛散量の増加に伴い症状が急激に悪化し、花粉飛散が少ない日であっても症状の程度は変わらず持続します。
雨の日の室内で過ごしていても花粉症の症状が続いた経験はありませんか?
また、花粉の本格的な飛散前から少量の飛散で発症する症例が1ー2割存在すると言われています。ですので、花粉症を発症したことがある人は、「症状は出る前から治療を開始し、症状が強く出ないようにする」(花粉症の初期療法)が大切です。
初期療法で期待できる効果
初期療法で飛散前に治療を始めることで、炎症のピークを抑えられることが多くの研究で示されています。結果として、
- シーズン中の症状の重症度が軽減する
- 必要となる薬の量が少なく済む
- 生活の質(QOL)が向上し、仕事や日常生活への影響が最小限に
などの効果が期待できます。
いつから治療を始めるべきか?
花粉症による症状が少しでも出た場合、すぐにでも内服を始めるべきでしょう。抗アレルギー薬の中には効果発現までに時間を要するものがあり、花粉飛散開始予測日の少なくとも1週間前をめどに内服を始めるのがベターです。
花粉飛散開始は地域差、年度差がある
一般的に、「九州から関東にかけて2月上旬~中旬頃から飛散開始」が見込まれています。日本は東西南北に細長く位置するため、地域差があるのが特徴で、北海道と九州では1ヶ月半ほど差があります。地域ごとのスギ花粉飛散開始時期の目安を示します。
また年度による差もあります。毎年何かしらの機関が飛散量の予測発表していますので、気になる方は調べてください。
早い人で1月下旬ごろから開始しましょう
花粉飛散開始から少なくとも1週間は余裕を持って初期療法を始めたいので、逆算して1月下旬から内服等の治療を開始するのが良いでしょう。これは西日本の人の目安で、北海道の人にとっては少し早いかもしれません。繰り返しますが、年度差・地域差があるので日本全国一律に1月下旬から開始する必要はありません。例えば、九州でスギ花粉が猛威を振るうようなニュースが出始めたら、関東圏の人は内服を開始しましょう。北海道の人は関東圏で飛散が始まる頃(2月中旬以降)に治療を開始するなど、住んでる地域で開始の時期を考えましょう。
まあ、皆さん忙しいですので、いちいち判断するのも大変ですよね。
季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の原因となる花粉はスギ以外にもたくさんあります。
引用:「見つけよう! あなたに合った治療法」 鳥居薬品株式会社
これらも地域差があるので、参考程度になりますが、春先の花粉(スギ、ヒノキ、ハンノキ)は1月から、夏の花粉(イネ、カモガヤなど)は4月中旬、秋の花粉(ブタクサ、ヨモギなど)は8月上旬から初期療法を始めましょう。
どんな人におすすめか?
すべての花粉症患者に有効ではありますが、特に症状が強く出る人におすすめです。中には、受診したときには鼻閉が強く、鼻呼吸するのも大変な状態になって来院する人もいます。症状が強くなってからでは遅いので、花粉症で症状が強く出る人(日常生活に支障が出る人)は早めに治療を開始しましょう。
どういった治療をする?
特に一般的な花粉症で使用する薬と変わりありません。鼻詰まりがひどいのか?など症状の分布に応じて、抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、点鼻薬などを組み合わせて処方します。症状がひどくなってしまった場合には、1剤では不十分で2剤、3剤と組み合わせる必要がありますが、適切な時期に初期療法を始めれば、花粉症のシーズンを通して抗ヒスタミン薬1剤のみ、または点鼻薬のみで快適に過ごせる可能性もあります。
つまり、薬自体は通常の花粉症治療薬と変わりませんが、使用する薬剤の量・種類・頻度が少なくなる可能性があるということです。
まとめ:早めの対策で快適な春を迎えましょう
花粉症の治療は、「ひどくなってから抑え込む」のではなく、「ひどくなる前にコントロールする」のが鉄則です。花粉症の初期療法は、飛散前からの予防投薬として非常に有効で、シーズンを通して症状を軽く抑え、薬の量も減らせる可能性があります。
花粉症で毎年苦しい思いをしている人は、ぜひ花粉症の初期療法をおこいましょう。一緒に快適な春を迎えましょう。
ぜひお気軽になないろクリニックにご相談ください。
下記リンクからアプリをダウンロードし、診療メニュー > アレルギー外来(花粉症、View39)よりご予約ください
オンライン診療にも対応しています。詳しくは下記オンライン用の診療ページを参照ください。
.png)
