当院では、新型コロナウイルス感染症 遺伝子検査装置 ID NOWを2台導入しました。これにより並列して同時に2人の検査が可能となります。
ID NOWとは
ID NOWは新型コロナウイルスの遺伝子検査として用いられる装置です。ID NOWを用いた新型コロナウイルス感染症遺伝子検査では、新型コロナウイルスの遺伝子(RNA)を抽出・増幅することで、迅速に新型コロナウイルス感染症かどうかを判定します。陽性であれば最短5分程度、陰性であっても13分以内に判定できるため、通常のPCR検査よりも迅速で、かつ抗原検査よりも正確です。
PCRと同等の高感度(PCR法と陽性一致率 93.3%、陰性一致率98.4%)の遺伝子検査であり、厚生労働省の承認を得ている信頼性の高い検査方法です。SARS-Cov-2核酸検出検査として用いることができ、PCRと同等の取扱をされています。
どんな方に最適?
迅速検査として利用できる短い判定時間で、PCRと同等の高感度を持つことから、
新型コロナウイルス感染症かどうかの判定を当日中になるべく正確に知りたい方
に最適です。
検査の概要
鼻腔から検体を採取
左右両方の鼻の入り口から、2cmほどのところに綿棒を入れて、複数回こちょこちょして、回転させつつ鼻汁を採取します。抗原検査のように鼻咽頭(鼻の奥)まで綿棒を挿入はしませんで、検査の侵襲は少ない検査です。
精度について
前述の通り、PCRと同等の高感度(PCR法と陽性一致率 93.3%、陰性一致率98.4%)の遺伝子検査です。
以下、アボットのHPより抜粋します。
>米アボットは、新型コロナウイルス簡易検査キット「ID NOW」の精度を評価する臨床研究3件の中間結果を発表した。米国の診療所からの臨床データでは、既存のラボ向けPCR検査と比較して、陽性一致率(感度)は94・7%以上、陰性一致率(特異度)は98・6%以上。他社のPCR検査と同等の精度があるとした。感染から早期であるほど検出率が高いことも確認した。 >米国応急診療所(アージェント・ケア)5カ所で行われた計256例の検査結果では、米疾病予防管理センター(CDC)で使われているPCR検査パネルとの比較で、ID NOWは陽性一致率94・7%、陰性一致率98・6%だった。
ID NOWの検査の精度はPCR検査と同等と考えられます。 血液が多量に混入した場合や粘稠度の高い鼻水が混入した場合は結果がうまく出ない場合がありますので、それらに留意をしつつ検査を行わせて頂きます。以下に、妨害物質・薬剤をID NOWの添付文書からの引用いたします。
[妨害物質・妨害薬剤]
のどスプレー、のど飴、点鼻薬(ステロイド含有)、鼻洗浄液などを検査前に使用しないようにお願いします。
結果の解釈について
ID NOWはPCRと同等の精度かつ迅速に核酸検出装置ではありますが、迅速検査である性質上、陰性であっても新型コロナウイルス感染を「否定」するものではありません。陰性の場合でも、臨床症状等から新型コロナウイルス感染症がなお疑われる場合は、別の核酸検出法での測定を考慮します。
引用: ID NOW 添付文書
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